
西原則子は夏休みを利用して、北海道から兄圭介のいる東京へきた。が、スリに全財産を取られ、しかも兄貴は留守だった。そこへボクシングのフットワーク練習と新聞配達のバイトをかねた藤川民夫がきたので、早速則子は食事をおごらせた。二人は同じ高校三年生なので意気投合した。則子の兄圭介は夢の超特急の研究員で、親代りに父の親友北海道観光の小河内社長に大学まで出してもらった。社長は娘泰子と夫婦にしようと思っていたが、圭介はその気になれなかった。民夫には母親代りの姉時江がいて、すし屋を経営する男まさりだった。民夫と則子は圭介と時江を結ぼうと相談した。則子は圭介にねだり箱根へドライブに出発、民夫の方は勉強のためと時江を箱根へ連れ出した。万事上手くいったが、些細な手違いからせっかく出逢った圭介と時江は見事喧嘩別れしてしまった。数日後、高校拳闘大会が開かれ民夫も出場した。則子...